碧螺春の産地  太湖(江蘇省)

(2000.10.江蘇省・太湖 電脳茶師)


蘇州の町から、西南へ42kmものいなか道を渡ると、太湖という大きな湖(琵琶湖なんて比じゃない大きさ)にぶつかります。平坦な風景ですが、夕日は最高なんですよ。また、蘇州料理とはこの太湖で採れる魚介類を使用するのですが、おいしいので機会がございましたら、是非試してみてくださいませ〜♪ 車では山の途中までしか登れません。お茶の畑までは歩いて行きます。太湖の東山半島と言うところでピールーチュンは採れます。。この山は果樹や花が多いので、通称、花果山とも言われています。さてさて、もう少しでピールーチュンに出会えます。
   
さぁ、ピールーチュンの畑に着いた!・・・えっ??ここはミカンの畑じゃないの?なんて言われちゃいそうですが、ピールーチュンは茶園で生産されるのではなく、果樹の下生えとなっている茶の木から採れるんです!茶の木の上には梅、ビワ、みかん、桃などの甘い果物を持つ木が植られます。夜に果物の甘み成分が空気中に流れ出し、それが茶に宿るんです。黄色のマルがピールーチュンです。(注)間違い探しではございません。ピールーチュンは春にのみ摘みます。しかもお茶の芽ばかりを使うため、500gのピールーチュンを作るためには6〜7万もの芽を必要とするそうなのです。
   
ピールーチュンがまだ無名茶だった頃、清代の皇帝の康熙帝(こうきてい)は、「なんと、この香りに殺されそうだよ」っと言ったそうです。それ以降、ピールーチュンは緑茶の最高級品として出回るようになりました。

こちらは梅の木の下に茶が生えている様子です。
ピールーチュンの芽です。小さく、スズメの舌に例えられます。これがピールーチュンの茶の花です。カワイイ♪
   
←こちらは当店が契約している農家でピールーチュンのテイスティングをした時の写真です。

ピールーチュンは清明節(春4月5日)の頃にしか摘みません。とても貴重です。

しかも、階級にすると7階級まであります。左のような長いグラスでティスティングをして選びます。やはり階級によって甘さが大きく異なります。
これがピールーチュンの実です。 
   


珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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