安渓(あんけい) 福建省南部

(2000.10.福建省・安渓 電脳茶師)


遠路はるばるやって来ました、ここが福建省南部に位置する安渓です!
はっきりいってかなりの田舎です。目の前に広がるのは茶畑ばかり、というよりも、本当にお茶の畑しかないといった感じです。山全体が茶畑になって、晴れた日には、そこから遠くの山々の茶畑まで見渡せます。
お茶の葉からさわやかで清らかな香りがするでしょう? この風景とこの香りで、心が洗われるようです。

鉄観音は、製造方法が複雑で時間を要するため、茶摘みの時期なると、茶農家の方々は、老人から子供まで一家総出で朝から夜まで、それこそ寝る暇もなしにお茶作りに励んでいます。ですから大切に飲んで頂きたいです!

では、ここで「鉄観音」の名前の由来について紹介しましょう。 恒例の中国茶勉強ターイム!

その昔、安渓に1人の僧がおったそうじゃ。この僧、熱心に仏教を信仰しておった。お寺の観音様に1杯のお茶を献ずるのが日課だったという。
ところがある日、いつもの様にお茶をお供えするためにお寺に向かったその道中で、金に光るお茶の樹を発見したそうじゃ。この僧はそのお茶の樹を家に持ち帰り、大切に育てたそうな。そしてこの茶樹の葉からお茶を淹れたところ、えも言われぬ味と香りのお茶になったそうなんじゃ。この僧はお茶の樹を繁殖させて、大金持ちになったそう(僧)じゃ・・・。

それ以後、このお茶樹から生まれたお茶を観音様にちなんで「鉄観音」というようになったという話です。
僕はこの話を聞くと、あの昔話を思い出します。金の竹から生まれた「かぐや姫」です。という事は鉄観音も、いつか月に帰ってしまうのでしょうか?

まあ、とにかくありがたい話なんです。


こちらは安渓から1番近い貿易港、アモイです。この都市から中国全土、世界中へ鉄観音は届けられます。
このアモイには、たくさんのお茶の卸売りや、小売りのお店が集っています。お店に入ると5kgや10kgのお茶の入った缶が数十個あるのですが、その中に様々な種類の鉄観音が入っています。
「観音王」に始まり、「沈香鉄観音」(香りが沈むってどういう事?)」まで、本当にたくさんです。

鉄観音といっても1種類では無いのですね。



珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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