彩香的 「中国茶の愉しみ」 〜台湾の茶芸舘に学ぶ

(2001.4.台湾・台中 電脳茶師)

みなさん、茶芸舘っていうと、どういうものを想像しますか?

「なんだか中華街にあるような、テカテカとした中国独特の装飾で落ち着かなそう・・・」
そんな声が聞こえてきそうですね。

しかし台湾の茶芸舘では、国籍という枠組みを超えて、『人間のくつろぎ」を提案しているように感じます。
「初めて来たのに、まるで自分の家のように時間を楽しめる・・・」そう思えるほどに寛げる。

オーナーさんの話では、五感で中国茶を楽しめるように計算されているとか。光、音楽、風・・・等々。
静かな音楽と、適度な太陽の光のハーモニー、無農薬食材、自然素材を多く取り入れた部屋、さわやかな香り、そして風・・・。台湾の茶芸舘は、中国茶を通して人間が自然とより一体になれるように考えられています。

台湾の茶芸舘には間違いなく、最高のくつろぎがあるはずです!みなさんも是非訪ねてみてください。

ここでは店長オススメの茶芸舘を2店紹介いたします。渡辺満里奈さんも「満里奈のたびぶくれ(店長はまりな本と呼ぶ)」という本でオススメしております。
是非みなさんの中国茶との付き合い方の参考にしてくださいませ!



紫藤廬(ツートンルー) 和の心を取り入れた無為自然  〜実力NO.1茶芸舘〜
まるで仙人でも出てきそうな赴きを感じます。日本が台湾を統治していた時代に建てられた建物。入り口には竹が植えられてたり、庭に池があったり。入り口はこんな感じでオシャレな茶器が並びます。台湾では小さなかわいい茶器が流行っているんですって。入り口だけでも風、光が空間を演出しているのが分かりますよね。ナント畳(@_@)/なのである!とは言っても日本の茶道とは違い、くつろげます。正座なんかする必要なし!空間の分け方、光の屈折、落ち着いた音楽が心地よい。自然に帰れます。
よ〜く見てください!コテコテの中国茶の茶器セットじゃないですよね。茶壷は必要ですが、なんだか家にある和食器で代用できそうですよね。しかもこっちの方がハイセンス!みなさんも是非挑戦を!!お姉さんが丁寧にお茶をいれてくれます。私は台湾産の鉄観音を頼みました。お姉さんともお茶の話で盛り上がりました!とっても気さくで素敵な方でした。色々紹介してもらっちゃった(*^_^*)突然、【店長天野】です。モンコウハイという背の高い杯に残る香りがとても好きです。アンズのような香りで夢心地!なんだか自然と一体になれたような、う〜ん、間違いなく幸せ♪
料理もとてもヘルシー!味付けもしつこくなく、さっぱりしていて日本人にとっても合うと思います。細部までのこだわりを感じます。本読んだり、将棋したり、思い思いにリラックスした時間が楽しめます。「なんだか昔来たことあるような・・」、そんな空間です。木漏れ日の差し込む部屋で光や風を感じながら中国茶を飲めば、今まで感じることのなかった新しい味わいを感じることができます。五感を尽くして楽しむってこういうことなのですね。


回留(ホェイリョウ) 〜まるでオシャレなカフェのよう〜
おっ、オシャレなカフェ発見(@_@)/ と思いきや、ここも茶芸舘なんです。オーナーがアメリカの方というのも納得。
*夜の訪問につき、写真が悪くてすいませんm(_ _)m
なんとオープンテラスで中国茶が飲めちゃう!?太陽の下でいただく中国茶もいいもんですよね。なんだか東京の表参道とかにあったら、流行りそうです。店内だってとってもオシャレ!シンプルで統一感がありました。金城武のJAAの写真もここで撮影されたそうなんですよ。オシャレな若者から家族で来られる方も多く、楽しんでいる様子でした。
これらは茶杯、茶海、茶盤です。これまた、目からウロコが落ちるようなハイセンス!。中国独特のものではなかなか演出できませんよね。なんだか和食器のようです。味のあるアンティークで中国茶っていうのもいいですよね。

座るのなら窓際がベスト!向かい側が小さな公園なんですよ。窓の外の公園で遊ぶチビッコを見ていると時間忘れる・・。私は甘いものはダメなのですが、ケーキとかプリンとかも有機栽培のものを使っていて、メチャうまだとか。私が今回チャレンジしたのは陳年烏龍茶、果物のような香りが結構いい感じです。しかし、こちらの茶器セットもいいセンスしてますよね。絵になるな〜!中国茶の概念くずしちゃいます。


珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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