ビンテージプーアル茶を求めて

(2002.8.香港 電脳茶師)


失われたプーアル茶を求めて・・・・。

今回の香港出張の最大の目的は、プーアル茶の謎を解くことだったんです。
私もこの仕事を始めた時は、その事を知らなかったんです。なんと、プーアル茶には二種類あるっていうことを・・・。

そうなんです(^▽^*)丿
実は、プーアル茶には生茶(なまちゃ)と熟茶(じゅくちゃ)の二種類があるんです。 一方を生茶(なまちゃ)、別名、青瓶(チンピン)といいます。もう一方が熟茶。
生茶は自然発酵で、熟茶は人工発酵ということなんです。

昔は全てのプーアル茶が生茶だったようなのですが、文化大革命により、飲めるまで長い年月を要する生茶が否定され、すぐにたくさん製造が可能な熟茶が作られるようになった、ということです。



生茶熟茶
発酵方法長い年月をかけて、茶葉が自ら発酵していく。人工的に菌を発生させて、茶葉を発酵させる。
飲み頃8年ほど発酵したものではないと、プーアル茶の味は出てこない。年を経るごとにまろやかな甘みが生まれ、おいしくなる。製造後、2週間程度でもいただける。年を経るごとにかび臭さは抜けるが、甘くなったりすることはない。
流通香港と台湾の金持ちの手に!日本にはほとんど入ってこない。プーアル茶の99%はこの熟茶であるという事実。


電脳茶師としては、ビンテージプーアル茶である生茶をたくさん飲んで極めないといかん!
また、安くておいしい生茶を仕入れてきて、彩香で紹介しなくては!と思い、早速香港出張と相成ったわけなんですっ!

かなり気合を入れてタクシーを乗り継ぎ、香港島から九龍へ・・・・。香港の茶荘をめぐりました。
香港の茶荘は、台湾の茶芸館の優しさとはまた違った雰囲気があり、とっても勉強になりましたっ!


香港の茶荘はその歴史に象徴されるとおり、中国という「東洋」の部分と、イギリスという「西洋」の両方の文化をブレンドをして出来上がったようなイメージがありました。

重厚で落ち着きがあり、且つ洗練された趣きです。
〜香港の某茶荘にて〜

アマニーハオ?すいません。生茶というのを探しているんですが」
店主おっ、君はよくお茶の事を良く知っているんだね」
アマ「はい、その生茶を是非飲んでみたいんです」
店主生茶は貴重なんで、悪いけど試飲はできないよ」
アマ「わかりました。じゃあ買いますから、ちょっと色々と教えてほしいんですよ〜」
店主「それならいいよ。・・・どう?左側が生茶。で、右が熟茶。茶葉と茶湯の色が全然違うのは分かるかな?もちろん、味も全然違う。生茶はまるでワインのようだね」
アマ「ズズッ・・・。なるほどねぇ、ワインかぁ(*´▽`*) トロンとしていて、マジおいしいっすね。で、いくらなんですか?」
店主一枚、1万円だよ」
(生茶のほとんどは餅のような形をした餅茶です)


「ま ・ じ ・ す ・ か?」  ( ̄□ ̄;)!


う〜ん、生茶って高いんだな〜。
そう、香港のお茶屋さんはちょっと高過ぎなのである。
確かに本でも、ビンテージのプーアル茶は香港で50万円で取り引きされるなんて書いてあるし・・・。

途方にくれながら、あまり期待もせず入った次の茶館で・・・。

アマ生茶って、確かにトロンとした甘さがあって、おいしいのですが、値段見ると、ホント手が出ないですよ〜」
店主なんでそんなに生茶が欲しいんだい?」
アマ「日本には生茶ってほとんど無いから、みんなに知ってもらいたくて」
店主そりゃ、香港で仕入れようとするから高いんだよ!」
アマ「あの・・・・仕入先教えてくれないですか?」
店主ええ?仕入先は教えられないけれど、じゃあいいこと教えてあげる。香港の茶荘の主人は、みんな広東省でプーアル茶を仕入れているんだ。もちろん、香港で自分で保存して発酵させている訳でもない。
つまり、雲南で茶葉を作り、広東省の茶商がそれを買い付け、何年も保存させているんだ。それを香港の茶商が買いつけてるってわけさ!」
アマ「なるほど、広東省か・・・!」

行くしかないっしょ、広東省へ!!こうなったら、絶対生茶仕入れるよ!



珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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