「豫園(ユエン)」で学んだ事

(2004.1.中国・上海 電脳茶師)



観光スポット「豫園(ユエン)」

彩香のスタッフ和田は北京に留学した経験があり、中国事情に詳しいです。私が中国に行く前に、

和田「店長様。中国に行ったら、絶対値切らないとダメですよ!知らず知らずのうちに騙されていないのか、私は心配です。
値段を提示されても、その半額を提示するんです!それでも売ってくれなかったら、帰るフリをするんです。そうすると、半額で売ってくれるんです!
上海価格、中国人価格、外人価格があるんです!」
 
(スタッフ和田調べ)


 

商材開発の為に向かった上海の観光スポット「豫園(ユエン)」で、その話を思い出しました。スタッフ和田が言った事が本当なのか試したくて、興味の無い商品に対して値切りを実行してみました!

店員「500元」
アマ「不要(プーヤオ!) 250元」
店員「不不不!!」

じゃいらない!っていう感じで帰るそぶりを見せると、

「250元 OK!OK!」

本当に半額になるんだという驚きとともに、自分に倍以上の価格でふっかけた店員さんに対して怒りを感じ、僕はその店を去りました。商品も別に最初から欲しいモノじゃなかったし・・・。




たくさんの観光ショップが並びます
しかしその時一緒にいた、いつも笑顔の現地スタッフのソウさんに、怖い顔をして言われました。

「Amano san! If you do not buy,Do not say get price down OK? If you really want to buy, You can get price down」
(ほしくも無いのに、絶対値切ってはいけないよ!)

その時、はじめて自分が失礼なことをしていることに気付きました。真剣に商売しようっていう人をからかってしまい、とても後悔・・・。

「上海の観光地でボッタくられた〜」なんてよく話を聞くけど、ここ「豫園(ユエン)」では、そもそも定価なんてものは無いんだよね!
「そのモノが、欲しいか? 欲しくないか?」
「そのモノに、いくら出せるのか?」
誇りを持ってやればいい。みんなが良い意味で商売に真剣勝負!

「頑張っている人をバカにしちゃいけないよ!いざ、自分が頑張る時にバカにされるんじゃないかって、本気になれなくなっちゃうから!」
ソウさんが初めて見せた険しい目は、僕にそんな事を訴えていたような気がします。

その日は寝つきの悪い夜となった・・・。




珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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