「美人」はこうして生まれる(2)

(2004.5.台湾・峨眉 スタッフ和田)


揉念は全部で3回繰り返します。終わったらまた素早く取り出し、平べったい籠の中へ入れます。揉念を終え丸く塊になった茶葉を、三人がかりで塊を解いていきます。この作業を「解塊」と言います。今度は茶葉を乾燥機に入れます。時間をかけて茶葉を乾燥させていきます。これでもう充分飲めるようになります。

高温のままホンペイにかけることはできないので、乾燥し終わった茶葉は一旦休ませ、温度が下がるのを待ちます。これはホンペイの機械です。茶葉を低温でじっくりと熱していき、風味を高め、口当たりを良くし、茶葉を長持ちさせるようにします。ホンペイ機の中はこうなってます!温度は適切かどうか、絶えずチェックします。この工程で焼きすぎてしまったら全ては水の泡になります。

徐茶師が私に「自分でも製茶してごらん」と、摘んでくださった茶葉。大きめのおけに茶葉を入れ、外に10分くらい出して置いた後、袋の中にしまって大事に持って帰りました。

台北のホテルに着いたのは夜8時。袋の中の茶葉を取り出し、机の上にティッシュを敷いてその上に置きました。どうやらもう既に水分がかなり蒸発した様子、しぼんでます。これが次の日の夜の茶葉です。わ〜、甘〜い香りがします!東方美人の香りです!もうこんなにしぼんでます。あと一日程置いたら、自作東方美人の完成です!


珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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