彩香が品評会で第3位


(2004.6. 電脳茶師)

日本、中国、韓国、各国から多数の出品者が争います。アジア最大級の品評会です!

彩香の鉄観音が、日本・韓国・中国合同のアジア最大の品評会、「今日杯中日韓国際茶文化交流会茶王賽」で、3位に輝きました〜!

この鉄観音、福健省安渓の林震源茶師と一緒に4年間かけて開発したものなんです。彩香で鉄観音をご購入下さったお客様に、味や香りについてお伺いして、その感想を元に彩香としての理想の鉄観音を模索。
試作では発酵度を弱めて、コクが無さすぎたり、コクを出そうとしたら、舌がしびれそうになったり。。。現地へ行って製茶を手伝ったり、朝まで鉄観音の理想について話し合ったり、FAXで連絡し合ったり。

ですから、私の理想の鉄観音と言うよりも、むしろ彩香のお客様の理想の鉄観音と言った方が正しいかもしれません。

そして林茶師も「いっちょ、日本の彩香のみなさんが好むような鉄観音を作ってみようか?」という事で、彩香好みの鉄観音を作ってくれたわけなんですっ!!




彩香が見事三星級(3位)受賞!電脳茶師の代理で林震源茶師のおいの林玉輝氏が表彰台に上りました。

この品評会の前に出来上がった鉄観音をいただいて、僕は涙がこぼれそうになりました。

僕が理想としていた鉄観音・・・。いや、それ以上の鉄観音がそこにはありました。
コクがあるだけではありません。花の蜜をギュッと濃縮したような香りが口の中に残ります。

今までお茶の販売者として色々な茶師を見てきましたが、正直スッゴクうらやましいと思っていたんです!でも、こうして自分の理想とするお茶を形に出来た事がすごくうれしいんです。
林さんにそれを伝えると、
「このお茶は天野さんのお茶ですよ!私は、アナタと、アナタのお客様の考えを形にしただけですから」とおっしゃってくれました。
林さん、熱い!

そして今年の6月25日に、品評会に出品しました。これは安渓地区の品評会でも、中国全土の品評会でもございません。今回は日本と中国と韓国の三国で競われるという熾烈な品評会なんです!

 

韓国の受賞者と一緒に受賞を喜ぶ。国を超えてアジアが一つになる瞬間です!

受賞できた理由は二つあると思います。
一つは日本代表である彩香のお客様の趣向!そしてもう一つが、中国代表の林茶師の技術!

日本人と中国人と韓国人の審査員、総勢30名で審査されるのですが、趣向にバランス良くマッチしたんだと思います。国境を越えて商品開発をしているのは彩香だけですからね!

実際の受賞式、僕はどうしても日程を合わせれられず、林震源茶師の甥の林玉輝氏に行ってもらいました。そしてお茶の郷博物館館長、小泊重洋さんから賞状と盾をもらってくださいました。
とにかくマスコミが詰め掛けたり、韓国の茶文化交流会から「是非そのお茶を検討したい!」とひっぱりだこになったりで大変だったとの事・・・。

面白かったのは、たくさんのマスコミや同業者が林さん(甥っ子)を僕だと思い込み、「天野さん、コメントお願いします」とか、「一緒に写真とってください」、「サインしてください」等と、追っかけられて大変だったそうです。

「次の比賽(コンテスト)には必ず天野さんが行ってくださいね!」とちょっと愚痴り気味でした。。。(^_^;



珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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