品質ナンバーワン!の竹茶盤

(2004.8.中国・宜興 スタッフ和田)


当店竹茶盤の仕入れ先を訪問してきました。「茶師」は宜興で品質ナンバーワンの会社として有名です。「茶師」のすぐ右隣も竹茶盤を作っていますが、行ってびっくり、値段が3倍も違います!それもそのはず、竹自体の質や色艶が全く違うんです。また、茶師の竹製品には、低級の商品にありがちな毛羽立った個所が全くありません。

工場内部を見学させていただきましたが、とにかく暑いです。工場内に入った瞬間、腕時計が止まってしまいました。(工場を出たらまた動きはじめました)。この写真は男の人二人がかりで木目(竹目?)に沿って裁断している所です。この後、もっと細かく裁断して順々に成型していきます。

職人さんがいない間にパチリ、と撮った写真です。「気がちるから、裁断中はかんべんして」と言われました。大きい電動ノコギリの刃が剥き出ですよね?職人さんは素手で作業をしていましたが、日本だったらまず、ありえない光景だと思いました。

奥様達総勢30名で、ただひたすら黙々とやすりがけをしています。竹茶盤一つに、やすりがけの時間を30分も費やします。やすりがけが不十分だと、使用中木目に水が入り込んで竹が腐ってしまう危険性があるそうです。だからこんなにも必死なんですね。

超特急で一周してきました。暑さに加え、竹のすさまじい粉末で目耳鼻がおかしくなってしまいそうです。ここで働いている人達は地元宜興人ではありません。宜興よりもっと田舎の地方から出稼ぎに来ている人達です。「仕事があるだけでも幸せ。心を輝かせるように、製品に磨きをかけるのよ」 やすりがけのおばさんはそう教えてくれました。

竹茶盤の他に棚、ベッド、椅子、たんす等の家具や眼鏡ケース、筆箱、窓など、あらゆるものを作っています。「作れないものはないよ」。そう自信満々の社長さんに、「竹で急須作れますか?」と伺った所、「以前作ったことがあるよ、欲しい?」とのこと!竹で作った急須なんて、世界中捜してもここにしかないでしょう。チャレンジャー精神旺盛な社長さんに脱帽です!



珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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