作りたての茶葉の香り

(2005.2.埼玉県狭山市 電脳茶師)



狭山のお茶問屋を経営する宮野さん
得意技:焙煎

埼玉県狭山の熱い茶師・宮野さん。元々狭山茶農園を先代からついで、小さい頃からお茶作りに精を出されています。

現状の日本茶に満足せず、新しいお茶の価値に挑戦されています。日本茶よりも多様な味わいや製造工程、香りのある中国茶文化に興味を持ってらっしゃって、なんと、狭山茶を原料に烏龍茶を作ってみたいと思い、台湾から烏龍茶の製造機械(殺青機)を輸入してしまったツワモノでございますっ!

お茶に対して楽しそうに話す宮野さんが大好きで、とても尊敬しておりますっ!焙煎について、そしてお茶について、いつも色々教えていただき、感謝、感謝です。
そもそも焙煎の勉強をしようと思ったのは、焙煎したての出来立てホヤホヤの香りをお客様に届けることができないかな?って思ったからなんですっ。

中国、台湾各地の製茶場を旅していますが、一番伝えたいのは、作っている途中のお茶が発する「彩りの香り」なんですっ!

焼きたてのパンの香りに似ていて、えもいわれぬ芳醇な香りがあります。


 


茶葉の水分量を調整します。

で、そんな狭山茶の達人・宮野さんに色々と教えて頂いて、自分でも焙煎ができるようになってきました。
焙煎したてのお茶には、僕が現地で感じたような出来立てのお茶の香りが生まれるんですが、しかし残念ながら温度が冷めるとともに、その香りは消えてしまうんです。

宮野氏「出来立てのお茶の香りっていうのは、冷めると消えてしまうんですよ」
アマ「どうにか、良い方法はないですか?」
宮野氏「ありますよ。お客様に簡易焙煎をしてもらうんです。そして、すぐ味わってもらうんです。まず、こうして茶葉の水分量を整えるんです」
アマ「え??、茶葉に霧吹きをかけるんですか?」
宮野氏「この凍頂烏龍茶は水分が少ないですからね。焙煎の前に水分量を増やし、全体に均一させる必要があります」



お茶の専用の電子レンジです。
宮野氏「うまく水分量が確保できたら、この機械に入れて下さい!」
アマ「何ですかこの機械は?」
宮野氏「お茶専用の電子レンジみたいなものです。ご家庭にある電子レンジと同じようなものなんです」
アマ「えぇぇぇぇえええ!!電子レンジでチン♪ するんですかぁぁぁぁああああ?
ぼっ、僕の凍頂烏龍茶が!!」



電子レンジで約1分30秒!

出てきた茶葉からは、「すっごく良い香り、出ました〜!」
製茶したばかりのあの香り!極楽です!台湾の凍頂で感じた製茶場の香りに近いものが立ち上がります。

4年前、凍頂烏龍茶の製茶場体験した出来立ての茶葉の香りがコレなんですっ!


珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
2000年2001年2002年2003年インド編2004年2005年
2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年