戦う点心師

(2006.9.上海 電脳茶師)



素敵な笑顔が素敵な点心を作ります
上海でも台湾でも、香港でも、それ以外の土地でも、僕は出張へ行ったら点心三昧の日々です!

特に上海で初めて食べた、南翔(なんしょう)小龍包という小龍包がスゴイ!
上海出張中に、あまり期待せずに食べたんですけど、はっきり言って、この為に上海に来た!と言ってもイイくらいの衝撃がありました。


そこで小龍包工房までおしかけて、小龍包の作り方を勉強させていただきました!
工房では1日中、私語厳禁で点心を作ります!具を皮で包む担当の方は10秒に1個のペースで作るので、1時間なら360個 1日で2500個程度作ると言います。

この作業だけを、若い頃からずーっと、一生かけてやるわけです。



僕も点心作りにチャレンジ!


「大変ですねぇ〜」
なんて声をかけると
「とんでもない!上海の伝統を守り続ける名誉ある仕事だと思いますよ」
と笑顔で応えてくれました。GERAT!

彼女の笑顔を見ていると、「自分の命を削ってでも、上海の点心の良さを守りきる!」、そんな空気がビンビン伝わってきます。


自分の仕事を
「具を皮で巻く」作業と考えるのか、
「伝統を守る」仕事と考えるのか、
その違いはとても大きいなと思いました。

なんであろうと、魂のこもった「仕事」は他人を元気にしてくれます!
 
日本が本場の点心をマネしようとしても、なかなか同じものが再現できない理由が少しだけ分かった気がします。

 



珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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