インドのリアル

(2003.4.インド・カルカッタ 電脳茶師)


やっぱり衝撃的だったのは、カースト制度でした。

まさか、世界史のテストの暗記の為に覚えていたカースト制度を身をも って体験するとは思いませんでした。
カースト制度っていうのは「厳しい身分制度」なんです。

インドでは、金持ちは金持ち、貧乏人は貧乏、同等のレベルでお話ができないんです。入るお店も違います。

「偉い人は一生偉いし、偉くない人は一生偉くない」

職業ややりたい事を選べる私達とは全く違う現実が、そこにはあります。
だから、インドではサンキューという言葉はほとんど使われないのだとか(身分の上の人が下の人にサンキューとは言わないので)。

インドのカルカッタの街を歩いていると、メチャメチャ臭い、ゴミ処理をする男性と偶然目が合い、一瞬体が凍りついたような感覚がしました。

 

それから、その男性の表情が頭から離れませんでした。

「美味しいご飯を食べて、キレイな服を着て、お前は見ているだけかよ」
と、無言の圧迫が迫ってきます。

その夜、ホテルのおいしいレストランで、スーツを着ながらカレーを食べましたが、「キング・フィッシャー」というインドビールを飲んだら、涙が止まらなく出てきました・・・・・・・・(T_T)




珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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