彩りの香り クローナル

(2003.4.インド・ダージリン 電脳茶師)


インド出張では、思えばファーストフラッシュやら、8箇所ほどの茶園やら 茶商やらを廻って歩きました。1ヶ所で40種類くらいの紅茶の飲み比べをしましたので、8×40→約300くらいのティスティングをした計算になります(^ー^;

あくまで個人の好みというものがあるかとは思いますが、その中で一番おいしいと思った紅茶を紹介します。
おいしいダージリンには、「中国種」と「クローナル種」という種類があるのですが・・・。お茶のティスティングをしていく中で、僕が好きというお茶は、ほとんどこの「クローナル」だという結果に落ち着きました。




クローナルって何? (中国種とクローナル種に分類してみました)


中国種
クローナル
一般的なダージリンの紅茶といったら、中国から移植された、そのままの味や香りを持つ「中国種・CHINA」です!
商品に「CHINA」と明記されているものは純粋な中国種だということを売りにしてます。他の茶葉とブレンドされていないという意味ではなくて、DNAが中国から移植されてから変わっていないという意味でしょう。


クローナルという種類の樹は、接ぎ木により、品質改良して生まれた新しい紅茶の事です (品種改良といえば、台湾茶で言う金萱茶や四季春といったとこ ろでしょうか)。
お茶は種から育てていくよりも、接ぎ木していった方が茶葉の香りや味を安定的に育成する事ができるのだそうです。


中国種の茶の樹はこんな感じ
(肉厚ですよね?)


クローナルの茶樹はこんな感じ
(若々しく鮮やかな茶の樹でしょう?)

味としては、しっかりとしたダージリンらしい渋味と奥行きを持ち、コクがあり、パンチ力のある飲みごたえを感じさせます。しかし苦味がダメという人も多いかもしれません。割と玄人向けと言えるでしょう。 クローナルの紅茶は、優しくて甘〜い香りがします。特に香りが強くて、淹れた後の茶葉を5分くらい放置しても、甘く良い香りがしてきます。初心者の方や女性に特に人気です。


中国種」と「クローナル」を、簡単ですが説明させていただきました。
とまぁ、もともと僕は中国茶の、「彩りの香り」をご紹介できたらと思って彩香を始めたほど、「香り教」信者ですから、香りの良いクローナルを好きになるのも、至極当然なんですよね。



珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
2000年2001年2002年2003年インド編2004年2005年
2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年