日光萎凋(にっこういちょう)

(2001.4.台湾・阿里山 電脳茶師)

萎凋(いちょう)とは茶葉をしおれさせ、酸化発酵を促します。烏龍茶の花や果実に例えられる『あの香り』の決め手となる作業なので、メチャメチャ重要であり、難しい作業です。
この萎凋には、外で作業する「日光萎凋」と、部屋の中で作業する「室内萎凋」がございます。今回ご紹介するのは、茶摘が終わった後、午後に行われる日光萎凋の様子です!
茶摘は午前中で終わりました。たくさんのお茶が採れて、本当に良かったです。女性の仕事である茶摘が終わると、男性担当の仕事になります。広々とした景色が続きます。実はこの阿里山は、台湾での新婚旅行のベスト3に入る観光地でもあります。何と言っても日の出が最高なんですよ!どこまでも見渡せてしまう阿里山。是非みなさんもフォルモサへ!

さてさて、働いた後はおいしい台湾料理に舌鼓♪阿里山名物「鶏肉ご飯」を食べました。味付けが結構さっぱりしていてメチャウマでしたよ。しかも150円だからスッゴイいいんですo(^-^o)
山は上へ来れば来るほど霧も多く、空気も水も清涼です。そこで採れるお茶は、甘くて香り高いお茶が作れます。台湾のお茶は今、【凍頂から阿里山へ】に例えられるように、標高が上へ上へと、茶畑の高さ競争が続いております。

さてさて、庭にビニールシートを敷き、その上に摘んだお茶の葉を撒きます。そして茶葉を日光に当て、茶葉を萎らせます。これが日光萎凋という作業です。太陽の熱が当たり、茶葉の水分は蒸発し、茶葉の細胞の活性が抑制されます。この作業で茶葉の細胞膜が壊れ、その結果カテキン、タンニン等の化学成分が酸化発酵していきます。
天気の良い日、光りが強すぎ(40℃以上)てはせっかくの茶葉が死んでしまいます。そうならない為に、上にはネットを張り巡らせ光を調節します(太陽が強い時にはネットで日蔭にする為です)。無理を言って僕も挑戦させていただきました!茶葉を日光に当てると、茶葉に含まれる酵素が酸化して発酵が始まり、烏龍茶特有の清らかな花の香りが生まれます。烏龍茶が半発酵と言われますが。この場合の発酵とは酸化のこと言うんですね。ちなみに緑茶は無発酵、紅茶は完全発酵です!

なるべく空気に触れさせる為、茶葉を時折フワッと撒き散らします。この時のコツは「美味しい烏龍茶になれ!!なるんだ!!」とブツブツつぶやくことです(店長談)
もう、至る所が烏龍茶の絨毯となっております。この【日光萎凋(にっこういちょう)】は単純ですが、どれだけ日光に当てていればいいかという感覚がとても重要なんです。この勘は今までの経験の蓄積とセンスが問われます。名茶師には必須の能力です!30分もすると茶葉から光沢が消え、葉の面がしなり、葉の面はグニャグニャしてきます。鼻の近くに葉を持ってくると、すでに植物の持つ苦くて辛い匂いは消え、花のような半発酵茶特有の香りがするようになっています。茶葉の重さは10%くらい減っていました。今日は太陽が顔を出さないので、日光に当てる時間を長くします!短い時には20分、今日は1時間も日光に当てるそうです。長いのでちょっと休憩!昨日作ったばかりの烏龍茶を飲んで、「今年の烏龍茶は最高だねぇ〜♪」なんて言ってます。僕は「そうですね♪」なんて言いながら、農家のすぐ裏の阿里山鉄道の線路へ!

ここの農家のすぐ裏には、有名な阿里山鉄道の線路があります。店長@天野は線路にまたがり、「一人スタンド・バイ・ミー」を演じてます。台湾来てまでバカな店長です(^^A)。リバー・フェニックスに成りきってテーマ曲を歌っております。危ない?大丈夫、1日2本くらいしか列車は走ってないですから。

丁度その時、ガタン・ゴトン・ガタン・ゴトン・・もしやこの音は?
(@_@)/ひょえ〜本当に列車が来た
B==┏( ・_・)┛逃げろ〜!!

(注)危険なので絶対に真似しないでください。
人の命ははかないもの・・・お茶を愛する、彩香の店長@天野真佐志も25歳にして・・・
うん、君は良くがんばったよ。。。
店長@アマノッチは一体どうなったのだろうか???

〜次回に続く〜
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珍夜特急  〜彩香の買い付け日記〜
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